“こび”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
94.9%
木挽2.5%
古井0.6%
媚笑0.6%
0.6%
0.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
名「いえ中々一国いっこくもので、少しも人にこびる念がありませんから、今日こんにちすぐと申す訳には参りません」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
そう言って若い女は、こびを含んだ視線をチラッと大月へ投げると、秋田には見向きもしないで、到頭その儘出て行って了った。
花束の虫 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
職とする仕事も、運輸だけではなく、魚貝の売買、塩の仲次ぎ、小酒屋、石切り、鍛冶、車造り、馬子、輿丁こしかき、瓦焼き、木挽こびき、船大工。
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
大工は鉢巻はちまきをはじめるし、木挽こびきはやすりの目をめてみるのであった。
石狩川 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)
高山の上の水源地から流れて来てこの古井こびで初めて木曾川に入るのだとまた一人が傍から教へてくれた。
日本ライン (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
ストップ! 古井こびの白い鉄橋の上で、私は驚いて自動車を飛び降りた。
日本ライン (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
巡査は刻々近寄って来る。六尺、五尺、四尺、ああついに立留った。女は媚笑こびを見せて巡査に雲崩なだれ掛りそうな姿勢をしながら云い出すのであった。
偽刑事 (新字新仮名) / 川田功(著)
もともと初めから徳永商店に長くこびり着いてる心持はなく、徳永を踏台ふみだいにして他の仕事を見付けるつもりでいたのだから、日本人の仕事が一も二もなくおさえつけられて手も足も出せない当時の哈爾賓の事情を見ては、この上永く沈着おちつく気になれなくなった。
二葉亭四迷の一生 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
……彼が自分でめたバットの銀紙で球を作りながら、時々その重量と直径とを比較して行くうちに、直径の三乗と重量とが正比例して増加して行く事を、方眼紙にドットして行った点の軌跡きせきの曲線から発見し得た時の喜びようは、今でもこの眼にこびり付いている。
木魂 (新字新仮名) / 夢野久作(著)