“こせい”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:コセイ
語句割合
孤棲16.0%
鼓声16.0%
個性12.0%
糊精12.0%
小清8.0%
扈成4.0%
湖西4.0%
胡正4.0%
顧成4.0%
古井4.0%
古制4.0%
古姓4.0%
瞽聖4.0%
箇性4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「それから?……獏は性きょうにして、深林に孤棲こせいし、夜間出でて草木の芽などを食す。いやまだ食うものがある。人間が夜見る夢を食うことを忘れちゃいけない。産地は馬来地方……」
獏鸚 (新字新仮名) / 海野十三(著)
衆およそ三万五千、馬匹ばひつ千三百、旌旗せいき天をおおい、鼓声こせい地に震う。一藩の政、その利害の及ぶ所小、故にややもすれば改革行われやすし。一天下の政、その利害の及ぶ所大、故に較れば行われ難し。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
が、しかし、たましいには個性こせいがあるので、なにか一つの姿に、自分をまとめあげたくなるものだよ。
霊魂第十号の秘密 (新字新仮名) / 海野十三(著)
小山の妻君「日本の小麦粉はどういうわけで粘着力が多いでしょう」お登和嬢「それは日本の空気に湿気の多いためどの澱粉質でんぷんしつにも糊精こせいという成分が多いからだそうです。 ...
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
「叔父さんが丈夫で東京にいるとよかったんですがね。小説なんか好きでよく読んでましたがね。……遊んでいる時分は、随分乱暴でしたけれど、病気になってからは、気が弱くなって、好きな小清こせいの御殿なぞ聞いて、ほろりとしていましたっけ。」
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
扈成こせいはすでに、妹の一丈青の身の保証と交換に、宋江そうこうとのあいだに、不戦密約をしていたので、門を閉じて、彼を入れず、為に、戦い疲れた祝彪は
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
扈家荘こかそう扈成こせいという者が、陣見舞の酒肉を持って、お目にかかりたいといってまいりましたが」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
奉化ほうかの者で、お父さんは州判しゅうはんをしてたと云ったよ、湖西こせい婢女じょちゅうと二人で暮してると云うのだ、そうかなあ」
牡丹灯籠 牡丹灯記 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
喬生は老人のことばに従って湖西こせいへ往って女の家を探ったが何人だれも知った者がなかった。
牡丹灯籠 牡丹灯記 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
そのうちに早や、小役人あがりの酒屋の胡正こせいは「……こいつは、あぶない」と勘づいたらしく、浮き腰を上げて、辞しかけた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
集まった銀細工師の姚次ようじ、葬具屋のちょう四郎、酒屋の胡正こせい、菓子屋のちょうじいさんなど、どれもこれもただ、眼をまじまじ、硬くなっているだけだ。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
燕王及び張玉、朱能、譚淵たんえん馬雲ばうんの為におおいに敗れて、李堅りけん寗忠ねいちゅう顧成こせい劉燧りゅうすいを失うに至れり。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
長興侯ちょうこうこう耿炳文こうへいぶんを大将軍とし、李堅りけん寧忠ねいちゅうえて北伐せしめ、又安陸侯あんりくこう呉傑ごけつ江陰侯こういんこう呉高ごこう都督ととく都指揮としき盛庸せいよう潘忠はんちゅう楊松ようしょう顧成こせい徐凱じょがい李文りぶん陳暉ちんき平安へいあんに命じ、諸道並び進みて
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
よはひはなほ六十に遠けれど、かしらおびただし白髪しらがにて、長く生ひたるひげなども六分は白く、かたちせたれどいまだ老のおとろへも見えず、眉目温厚びもくおんこうにしてすこぶ古井こせい波無きの風あり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
むかしは兩岸りやうがん巨木きよぼくて、これふぢつな十條とすぢき、つないたわたしたとふ、いちじるしき由緒ゆゐしよがあつて、いまも古制こせいならつた、てつ釣橋つりばしだとふ……おまけにうたまである。
飯坂ゆき (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
古姓こせいをつがなければならないというのはおかしい。新たな時代に、新たな使命をもつ、新たなる人間が現われた以上は、新たな姓を賜わりたいものである。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
身元が知れぬのでいろいろの風説が生じ、或いは甲州の山県昌景かといい、信玄の次男の瞽聖こせい堂の子かともいい、或いはまた清悦であろうともいった。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
役としての春藤某しゅんとうなにがしの悲痛な運命の下から、彼の大きな箇性こせいが、彼の大きな頭臚あたまのごとく、愉快ににゅうにゅう首を持ちあげて来るのが面白かった。
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)