“孤棲”の読み方と例文
読み方割合
こせい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しそこに越えることの出来ない溝渠こうきょがあるというならば、私はむしろ社会生活を破壊して、かの孤棲こせい生活を営む獅子しし禿鷹はげたかの習性に依ろう。
惜みなく愛は奪う (新字新仮名) / 有島武郎(著)
「それから?……獏は性きょうにして、深林に孤棲こせいし、夜間出でて草木の芽などを食す。いやまだ食うものがある。人間が夜見る夢を食うことを忘れちゃいけない。産地は馬来地方……」
獏鸚 (新字新仮名) / 海野十三(著)
それは社会は『個』のあらはれであるといふことは出来るかも知れないけれど、完全な『個』、即ち人間が孤棲こせいした時の『個』とその『個』とではそれは同じであるといふことは出来ない。
間居 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)