“都督”の読み方と例文
読み方割合
ととく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
丹陽の都督ととくに、嬀覧ぎらんという者がある。同じ怨みを抱く郡丞ぐんじょう戴員たいいんと、ついにこういう肚を合わせ、ひそかに対手あいての出入りをうかがっていた。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
石田は司令部から引掛ひきがけに、師団長はじめ上官の家に名刺を出す。その頃は都督ととくがおられたので、それへも名刺を出す。中には面会せられるかたもある。
(新字新仮名) / 森鴎外(著)
北平の李譲りじょう梁明りょうめい世子せいしを奉じて防守甚だつとむといえども、景隆が軍おおくして、将もまた雄傑なきにあらず、都督ととく瞿能くのうの如き、張掖門ちょうえきもんに殺入しておおいに威勇を奮い、城ほとんど破る。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)