“あでや”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
76.9%
7.7%
艶冶7.7%
7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
プーンと洩れてくる酒の薫り、朱の塗膳、銀の銚子、衣桁いこうの乱れぎぬ、すべてがなまめいて取り散らされている中に、御方は男と向い合ってあでやかな笑顔を微酔に染めていた。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
二人の刑事の顔、壮平爺さんの嬉しそうな顔、そしておさ馴染なじみの清子の無邪気むじゃきな顔、——それが見る見るあでやかな本牧の女の顔に変る。
疑問の金塊 (新字新仮名) / 海野十三(著)
無事に艶冶あでやかなすがたを、舞台に見せつづけていた。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
苦笑にがわらいをして、客の方がかえって気の毒になる位、別段腹も立てなければ愛想も尽かさず、ただ前町の呉服屋の若旦那が、婚礼というので、いでやかねての男振おとこぶり、玉も洗ってますますあでやかに
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)