“艶冶”のいろいろな読み方と例文
旧字:艷冶
読み方割合
えんや80.0%
あだぽさ5.0%
あでや5.0%
つや5.0%
なまめ5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
我当局の忌違きゐに触れん事疑なきの文字少からず。出版当時有名なる訴訟そしよう事件を惹起じやくきしたるも、また是等艶冶えんやひつるゐする所多かりし由。
唯單に肉體の輪郭を仕切るといふ必要以外の艶冶あだぽさを見せようという作意の爲めに、全體がやや浮世繪的官能的になつたのはやむを得ない。
京阪聞見録 (旧字旧仮名) / 木下杢太郎(著)
無事に艶冶あでやかなすがたを、舞台に見せつづけていた。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
たゞ若さは、青春は、娘は、かくおのれを謎の地に伏せる間も、謎の地に伏せるほど身のうちをうす紅梅色に華やがし、かもし出す艶冶つやな電気は、相対の性に向って逸奔いつほんがって仕方がありません。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
と、まるで、女のように、艶冶なまめかしく笑ったが
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)