ざわ)” の例文
「まずその女を、いたらよろしかろう。眼ざわりだ! その騒々しい女を、曳く所へ曳きたまえ、ゴンザレツ、そこの扉をあけえ!」
グリュックスブルグ王室異聞 (新字新仮名) / 橘外男(著)
色子いろこや、役者衆は、みんなこういう物を、額にあてております。私ばかりではございません。お目ざわりになりましたら、どうかお勘弁を』
田崎草雲とその子 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
おんの漢音はすこぶる発音はつおんに便利で、耳ざわりもよいから、ながたらしい大和やまと言葉の代りに通用するにいたったかも知れないが、実際我々がこんにち外国の言葉を用うるは簡単かんたんであるからとて用いる。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)