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『忘れがたみ』
ふりがな文庫
『
忘れがたみ
(
わすれがたみ
)
』
大学病院の方へ行く坂を登りながら、秋空に引かれた白い線に似た雲を見ていた。こんな面白い雲があるのかと、はじめて見る奇妙な雲について私は早速帰ったら妻に話すつもりで……しかし、その妻はもう家にも病院にも居なかった。去年のこの頃、よくこの坂を登 …
著者
原民喜
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「三田文学」能楽社、1946(昭和21)年3月
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約15分(500文字/分)
朗読目安時間
約25分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
愈
(
いゆ
)
蓋
(
そは
)
愈
(
いえ
)
意
(
おも
)
女
(
むすめ
)
骨
(
こつ
)
菰包
(
こもづつみ
)
煮
(
た
)
婦
(
をんな
)
捫
(
さは
)
笑靨
(
えくぼ
)
喞
(
かこ
)
霹靂
(
へきれき
)
酸漿
(
ほおずき
)
迸
(
ほとばし
)
蝕
(
むしば
)
怺
(
こら
)
糠
(
ぬか
)
窃視
(
ぬすみみ
)
穿鑿
(
せんさく
)
稍
(
やや
)
睫
(
まつげ
)
爼
(
まないた
)
惟
(
おも
)
木瓜
(
ぼけ
)