“睫”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まつげ93.2%
まぶた4.1%
マツゲ1.4%
しょう1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と云ううちに新しい涙がキラキラと光って長いまつげから白い頬に伝わり落ちましたが、お母様はそのまま言葉をお続けになりました。
押絵の奇蹟 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
そう思うと寝苦しい、何にも見まい、と目をふさぐ、と塞ぐ後から、まぶたがぱちぱちと音がしそうに開いてしまうのは、心がえて寝られぬのである。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
郎女は目をツブつた。だが——瞬間マツゲの間からウツつた細い白い指、まるで骨のやうな——帷帳トバリを掴んだ片手の白く光る指。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
たちまチ人ノ余ガ姓名ヲ問フモノアルヲ聞キ、乃チしょうヲ開イテコレヲ見レバ、白河ノ駅吏ノ来リ迎フルナリ。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)