マツゲ)” の例文
郎女は目をツブつた。だが——瞬間マツゲの間からウツつた細い白い指、まるで骨のやうな——帷帳トバリを掴んだ片手の白く光る指。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
たゞ凍りつくやうな暗闇の中で、おのづとマツゲと睫とが離れて来る。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)