さは)” の例文
旧字:
わたくしはのちよりして前を顧み、くわよりして因を推し、錦橋瑞仙のさいさはを信任することが稍過ぎてゐたのではないかと疑ふ。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
こもりづのさはたづみなる石根いはねゆもとほしておもふきみはまくは 〔巻十一・二七九四〕 作者不詳
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
杏春は祐二である。京水は「善郷(中略)実子の届に言上するに及て杏春と称す」と自記してゐる。名を斥さゞる人は即ち佐井氏、実は菱谷氏ひしたにうぢさはである。沢は瑞仙の三人目の妻である。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
おのづから水ながれたるさはえて青山あをやま見ゆるところまで
つゆじも (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)