“亀沢町”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かめざわちょう40.0%
かめさわちょう20.0%
かめざはちやう20.0%
かめざわちやう20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「両国には相違ねえが、あの小屋からずっと離れた亀沢町かめざわちょうの路地に若い男が、殺されているが、困ったことには見知みしがねえ」
建碑の事がおわってから、渋江氏は台所町の邸を引き払って亀沢町かめさわちょうに移った。これは淀川過書船支配よどがわかしょぶねしはい角倉与一すみのくらよいちの別邸を買ったのである。角倉の本邸は飯田町いいだまち黐木坂下もちのきざかしたにあって、主人は京都で勤めていた。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
僕等は亀沢町かめざはちやうかどで円タクをおり、元町もとまち通りを両国へ歩いて行つた。菓子屋の寿徳庵じゆとくあんは昔のやうにやはり繁昌はんじやうしてゐるらしい。しかしその向うの質屋しちやの店は安田やすだ銀行に変つてゐる。
本所両国 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
若しその中に少しでも賑やかな通りを求めるとすれば、それはわづか両国りやうごくから亀沢町かめざわちやうに至る元町もとまち通りか、或ははしから亀沢町に至るふた通り位なものだつたであらう。
本所両国 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)