“元町”の読み方と例文
読み方割合
もとまち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「両国橋を渡つた人はね。……それでも元町もとまち通りには高圧線の落ちたのにれて死んだ人もあつたと言ふことですよ。」
本所両国 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
「中の郷元町もとまちの御旗本大月権太夫様のお屋敷へ伜の名代みょうだいとして罷り出まして、先ごろ納めましたるお道具の代金五十両を頂戴いたしてまいりました」
半七捕物帳:10 広重と河獺 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
旅なればこれも腹は立たず。元町もとまちを線路に沿うて行く。道傍の氷店に入ってラムネ一瓶に夜来の渇望も満たしたればこゝに小荷物を預けて楠公祠なんこうしまで行きたり。
東上記 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)