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『東上記』
ふりがな文庫
『
東上記
(
とうじょうき
)
』
八月二十六日床を出でて先ず欄干に倚る。空よく晴れて朝風やゝ肌寒く露の小萩のみだれを吹いて葉鶏頭の色鮮やかに穂先おおかた黄ばみたる田面を見渡す。薄霧北の山の根に消えやらず、柿の実撒砂にかちりと音して宿夢拭うがごとくにさめたり。しばらくの別れを …
著者
寺田寅彦
ジャンル
文学 > 日本文学 > 日記 書簡 紀行
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約17分(500文字/分)
朗読目安時間
約28分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
涯
(
きし
)
端
(
はな
)
煌
(
こう
)
点
(
とぼ
)
面
(
おも
)
取止
(
とりとど
)
後
(
おく
)
漁
(
すなど
)
上
(
あが
)
甲
(
かん
)
円
(
まど
)
此方
(
こっち
)
畔
(
あぜ
)
隧道
(
ずいどう
)
口惜
(
くちお
)
忝
(
かたじけな
)
戦
(
そよ
)
漣漪
(
れんい
)
玄孫
(
やしゃご
)
馳
(
か
)
饒舌
(
じょうぜつ
)
毛
(
げ
)
此方
(
こなた
)
出立
(
いでた
)
初
(
そ
)
半
(
なか
)
集
(
つど
)
関
(
せき
)
閑
(
かん
)
禿
(
はげ
)
和
(
やわ
)
梳
(
くしけず
)
大府
(
おおぶ
)
大船
(
おおふな
)
谷
(
や
)
宙外
(
ちゅうがい
)
訛
(
なまり
)
小山
(
おやま
)
少時
(
しばし
)
衡
(
はか
)
脊
(
せい
)
蛙
(
かわず
)
岬頭
(
こうとう
)
庇
(
ひさし
)
文身
(
いれずみ
)
舷
(
ふなべり
)
戦
(
いくさ
)
蛇籠
(
じゃかご
)
濁声
(
だみごえ
)
瀬田
(
せた
)
煙草
(
たばこ
)
熱田
(
あつた
)
田面
(
たのも
)
由
(
よし
)
甲山
(
かぶとやま
)
甲板
(
かんぱん
)
甲走
(
かんばし
)
白堊
(
はくあ
)
砂利
(
じゃり
)
磧
(
かわら
)
神戸
(
こうべ
)
程
(
ほど
)
稚
(
おさな
)
稲荷
(
いなり
)
積
(
つも
)
窅然
(
ようぜん
)
窓縁
(
まどべり
)
端書
(
はがき
)
管
(
くだ
)
篁
(
たかむら
)
簾様
(
すだれよう
)
粟津
(
あわづ
)
糢糊
(
もこ
)
終
(
つい
)
絃歌
(
げんか
)
縮緬
(
ちりめん
)
腸
(
はらわた
)
膳具
(
ぜんぐ
)
興津
(
おきつ
)
舞坂
(
まいさか
)
舷側
(
げんそく
)
船暈
(
ふなよい
)
艘
(
そう
)
艫
(
とも
)
芒
(
すすき
)
餅
(
もち
)
鋏
(
はさみ
)
錫杖
(
しゃくじょう
)
長橋
(
ながはし
)
間
(
ま
)
関守
(
せきもり
)
雲助
(
くもすけ
)
革鞄
(
かばん
)
領
(
えり
)
頬髯
(
ほおひげ
)
頻
(
しき
)
額
(
ひたい
)
飛魚
(
とびうお
)
飯櫃
(
めしびつ
)
鴎
(
かもめ
)