“岬頭”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かふとう33.3%
こうとう33.3%
みさき33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
岬頭かふとうに達する路から、伊勢海の静かな波が見えると共に、一度岬頭の砂山を越せば、太平洋の怒濤が凄じい勢で押寄せて来てゐた。
伊良湖岬 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
東の方は村雨むらさめすと覚しく、灰色の雲の中に隠見する岬頭こうとういくつ糢糊もことして墨絵に似たり。それに引きかえて西の空うるわしく晴れて白砂青松に日の光鮮やかなる、これは水彩画にもたとうべし。
東上記 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
えず海岸かいがん一方いつぽう岬頭みさきひるがへつるが、さて熟々つら/\かんがへるに、大佐等たいさらこのしま上陸じやうりくしたそも/\の目的もくてきは、秘密ひみつなる海底戰鬪艇かいていせんとうてい製造せいぞうするがためで、てい竣成しゆんせいとも