“金沢”のいろいろな読み方と例文
旧字:金澤
読み方割合
かなざわ73.3%
かなざは13.3%
こちら6.7%
こっち6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
とうとう、半蔵らの旅は深い藍色あいいろの海の見えるところまで行った。神奈川かながわから金沢かなざわへと進んで、横須賀行きの船の出る港まで行った。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
金沢かなざは方言はうげんによれば「うまさうな」と云ふのは「ふとつた」と云ふことである。例へば肥つた人を見ると、あの人はうまさうな人だなどとも云ふらしい。
食物として (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
「御滞在中は、何かと、御不便かと、存じまして、——冬子という、金沢こちらでは、二人といない、勝れた、女子ですが——」
地上:地に潜むもの (新字新仮名) / 島田清次郎(著)
旦那を残し、坊やはその時分五歳いつつでね、それを連れて金沢こっちへ帰ると、さっぱりしてその居心のかったっちゃあない。坊もまた大変に喜んだのさ。
化銀杏 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)