“黄金沢”の読み方と例文
読み方割合
こがねざわ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かつてお松が、この下の黄金沢こがねざわの清水を瓢箪に満たして、欣々として帰って来たその間に、連れの老巡礼は見るも無惨な最期さいごを遂げていました。
大菩薩峠:15 慢心和尚の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
二人は少しあわて気味で、炭俵や糸革袋いとかわぶくろが結びつけられた背負梯子しょいばしごへ両手を突っ込んで、いま登り来るという武家の眼をのがれるもののように、やしろの裏路を黄金沢こがねざわの方へ切れてしまいます。