“黄金板”の読み方と例文
読み方割合
おうごんばん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
とたんに、その鋭い気合いが、術気じゅっきをやぶったものか、たかは、かーんと黄金板おうごんばんをだして、一直線に地上へ落ちていった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
にがっぽく嘲笑あざわらい、じッと、鷲のかげを見つめていたが、やがて、右手に持っていた金無垢肉彫きんむくにくぼりのたか黄金板おうごんばん——それはいまの塔内とうないから引ッぺがしてきた厨子ずし金物かなもの
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
丹羽昌仙にわしょうせん蚕婆かいこばばあも、おもわず金光こんこうにじに眼をくらまされて、まぶしげに空をあおいだが、こはいかに、その時すでに、黄金板おうごんばんのゆくえは知れず、ただ見る金毛燦然きんもうさんぜんたる一たか
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)