“術気”の読み方と例文
読み方割合
じゅっき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
とたんに、その鋭い気合いが、術気じゅっきをやぶったものか、たかは、かーんと黄金板おうごんばんをだして、一直線に地上へ落ちていった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
どこからか飛んできた一本の矢が、あやうく呂宋兵衛の耳をかすりぬけたせつな、かれの術気じゅっきは、ぱたッとやんだ風とともに破れて、ばらばらとかなたをさして逃げだした。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
はるか、多宝塔たほうとうの上で、呂宋兵衛が、放遠の術気じゅっきをかけているとは知らない竹童、ふしぎ、ふしぎとあやしんでいると、怪光をおびた一大鷹おおたかが、かッとくちばしをあいて、じぶんの目玉をねらってきた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)