“かなざは”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
金澤71.4%
金沢28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
……次手ついでに、おなじ金澤かなざはまち旅宿りよしゆくの、料理人れうりにんいたのであるが、河蝉かはせみもちおそれない。むしらないといつてもい。
木菟俗見 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
しるして、一車いつしや税銀ぜいぎんいつげつ八匁はちもんめづゝなりとせてある。勿論もちろん金澤かなざは福井ふくゐなどでは、俵藤太たはらとうだも、頼光らいくわう瀧夜叉姫たきやしやひめも、まだこともなかつたらう。
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
金沢かなざは方言はうげんによれば「うまさうな」と云ふのは「ふとつた」と云ふことである。例へば肥つた人を見ると、あの人はうまさうな人だなどとも云ふらしい。
食物として (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
室生犀星むろふさいせい金沢かなざはに帰つたのは二月ふたつきばかり前のことである。
野人生計事 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)