“沢庵漬”のいろいろな読み方と例文
旧字:澤庵漬
読み方割合
たくあんづけ62.5%
たくあん25.0%
たくあんづ12.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
老外人の夫妻は、彼らと同じように、割麦の大部分な日本米を食べ、鯨油げいゆをたらしたまずい野菜汁をすすり、沢庵漬たくあんづけをも噛んだ。
かんかん虫は唄う (新字新仮名) / 吉川英治(著)
帆柱を立てる腕木をり抜いたり、船の底から丈夫な糸で吊したり、沢庵漬たくあんづけの肉をえぐって詰め込んだり、飯櫃めしびつの底を二重にしていたりする。
爆弾太平記 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
それから又、胴のには、沢庵漬たくあんづけ鰌桶どぢやうをけへつめたのが、足のふみ所もない位、ならべてある。
(新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
女は茶棚の中から沢庵漬たくあんづけを山盛りにした小皿と、茶漬茶碗と、それからアルミの小鍋を出して、鳥渡ちょっとふたをあけて匂をかぎ、長火鉢の上に載せるのを、何かと見れば薩摩芋さつまいもの煮たのである。
濹東綺譚 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
薩摩弁だの、長州弁だの、土佐ことばだのが、たちまち、露八のいる倉のまわりをも取り巻いた。干鯣するめを持ったり、沢庵漬たくあんづけをかじったりして、慰労の酒に、兵たちが、はしゃぎ出した。
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
練馬といえば大根の産地なので、ことさら、沢庵漬たくあん問屋とは呼ばない。樽屋という旧家だった。彼女はそこの娘だった。
下頭橋由来 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
朝の味噌汁を啜る時からして、三州味噌の香気にほひがどうだ、塩加減がどうだ、此の沢庵漬たくあん切形きりかたは見られぬ、此の塩からを此様こんな皿に入れる頓馬はない
一月一日 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
山家では沢庵漬たくあんづけの用意なぞにいそがしかった。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)