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沢庵漬
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たくあんづけ
ふりがな文庫
“
沢庵漬
(
たくあんづけ
)” の例文
旧字:
澤庵漬
老外人の夫妻は、彼らと同じように、割麦の大部分な日本米を食べ、
鯨油
(
げいゆ
)
をたらしたまずい野菜汁をすすり、
沢庵漬
(
たくあんづけ
)
をも噛んだ。
かんかん虫は唄う
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
帆柱を立てる腕木を
刳
(
く
)
り抜いたり、船の底から丈夫な糸で吊したり、
沢庵漬
(
たくあんづけ
)
の肉を
抉
(
えぐ
)
って詰め込んだり、
飯櫃
(
めしびつ
)
の底を二重にしていたりする。
爆弾太平記
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
それから又、胴の
間
(
ま
)
には、
沢庵漬
(
たくあんづけ
)
を
鰌桶
(
どぢやうをけ
)
へつめたのが、足のふみ所もない位、ならべてある。慣れない内は、その臭気を嗅ぐと、誰でもすぐに、吐き気を催した。
虱
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
女は茶棚の中から
沢庵漬
(
たくあんづけ
)
を山盛りにした小皿と、茶漬茶碗と、それからアルミの小鍋を出して、
鳥渡
(
ちょっと
)
蓋
(
ふた
)
をあけて匂をかぎ、長火鉢の上に載せるのを、何かと見れば
薩摩芋
(
さつまいも
)
の煮たのである。
濹東綺譚
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
干鯣
(
するめ
)
を持ったり、
沢庵漬
(
たくあんづけ
)
をかじったりして、慰労の酒に、兵たちが、はしゃぎ出した。
松のや露八
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“沢庵漬(沢庵漬け)”の解説
沢庵漬け(たくあんづけ)は、大根の漬物の一種。主に日本で食べられる。たくあん、たくわんなどとも呼ばれる。
大根を天日干しまたは塩押しして脱水し、糖類や塩等を加えた糠に漬けたもの(脱水の方法により、天日干したくあん、塩押したくあんと呼ばれる)。またはこれに糖類、果汁、みりん、香辛料、削り節、昆布等を加えて味付けした漬物である。
代表的な漬物で天保年間に初版が刊行された『漬物塩嘉言』では香物の第一としている。
(出典:Wikipedia)
沢
常用漢字
中学
部首:⽔
7画
庵
漢検準1級
部首:⼴
11画
漬
常用漢字
中学
部首:⽔
14画
“沢庵”で始まる語句
沢庵
沢庵石
沢庵坊
沢庵樽
沢庵和尚
沢庵桶
沢庵圧
沢庵色
沢庵雑録