“宗彭沢庵”の読み方と例文
読み方割合
しゅうほうたくあん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こういう豪雨を見るたびに、風のすさぶ度に、武蔵は、もう十年近い昔になる——七宝寺の千年杉を思い出す、宗彭沢庵しゅうほうたくあんの声を思い出す。
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
但馬たじまの国生れの宗彭沢庵しゅうほうたくあんと名のるこの若い禅坊主には、ふさぎ性のお通も、この青年僧の泊っているあいだは、毎日笑わずにいられないことが多かった。
宮本武蔵:02 地の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「わしは、泉州の南宗寺の者だが、このおやかたへ来ている宗彭沢庵しゅうほうたくあんどのへ、急な御書面をお届けするために出て来たのだ。おまえは、お台所へ出入りの小僧か」
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)