“金柑”の読み方と例文
読み方割合
きんかん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
材料は、いちじく、あんず金柑きんかん、グレープ・フルーツの皮など、果物はもちろんであるが、その他にも、野菜に重きをおいているそうである。
桃林堂の砂糖づけ (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
... 加えてよく煮詰めるのです。蜜柑でも金柑きんかんでも気長によく煮ればこういう風になりますよ」大原「これも沢山ありますならば四色の菓子のうちへ加えたいもので」
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
もし敵がこの行動を二週間継続するならば、主人の頭は畏怖いふ煩悶はんもんのため必ず営養の不足を訴えて、金柑きんかんとも薬缶やかんとも銅壺どうことも変化するだろう。なお二週間の砲撃をくらえば金柑はつぶれるに相違ない。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)