“きんかん”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:キンカン
語句割合
金環35.0%
金簪20.0%
金柑15.0%
金冠10.0%
金釵10.0%
金嵌5.0%
金鐶5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
とあやしまれたがのちによく見れば、独楽こま金輪かなわの一たんに、ほそい金環きんかんがついていて、その金環から数丈すうじょうひも心棒しんぼうにまいてあるのだ。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
帰って母様にそう言って、このかたきを取ってもらいます。綱雄さんと私は奥村さんに見かえられました。私はもうこの間こしらえていただいた友禅もあの金簪きんかんも、帯も指環もなんにもいりませぬ。
書記官 (新字新仮名) / 川上眉山(著)
... 加えてよく煮詰めるのです。蜜柑でも金柑きんかんでも気長によく煮ればこういう風になりますよ」大原「これも沢山ありますならば四色の菓子のうちへ加えたいもので」
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
秀吉金冠きんかんいただきたりといえども五右衛門四天よてん
かくれんぼ (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)
四分珠しぶだま金釵きんかんもて結髪むすびがみの頭をやけに掻き、それもこれも私がいつもののんきで、気が付かずにゐたからの事、人を恨むには当りませぬと、長火鉢ながひばちの前に煙草タバコみゐるおかみ暇乞いとまごいして帰らんとする
そめちがへ (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
そう気がついて、やぐら柱にかけてあった陣貝じんがいひもをはずし、金嵌きんかん法螺貝ほらがいにくちびるをあてて、いきのあるかぎりいてみる。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
なほ玉類たまるいのほかにからだへつけた裝飾品そうしよくひんには、金鐶きんかんといふどうにめっきをしたかんがありまして、これはたいてい一對いつゝひづゝるので、多分たぶん耳飾みゝかざりなどに使つかつたものとおもはれます。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)