“きんさい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
金釵54.5%
金采27.3%
稛載9.1%
菫菜9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
とき恥辱はぢ恐怖おそれとによわきもののこゑをも得立えたてず、いたみ、かなしみ、けるかたちよそほはざるに愁眉しうび泣粧きふしやう柳腰りうえうむちくじけては折要歩せつえうほくるしみ、金釵きんさいしては墮馬髻だばきつ顯實けんじつす。
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
兄弟は、柵の出入口を取って、人数を押しつめ、ひそかに山上の金采きんさいを見まもっていた。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
わたくしは白山の通りで、この車が洋紙を稛載きんさいして王子から来るのにあうことがある。しかしそういうときにはこの車はわたくしの目にとまらない。
空車 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
きんという植物は元来がんらいはたけに作る蔬菜そさいの名であって、また菫菜きんさいとも、旱菫かんきんとも、旱芹かんきんともいわれている。中国でも作っていれば、また朝鮮にも栽培せられて食用にしている。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)