“泣粧”の読み方と例文
読み方割合
きふしやう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
然(しか)るに南方(なんぱう)の文帝(ぶんてい)、元嘉(げんか)の年中(ねんちう)、京洛(きやうらく)の婦女子(ふぢよし)、皆(みな)悉(こと/″\)く愁眉(しうび)、泣粧(きふしやう)、墮馬髻(だばきつ)、折要歩(せつえうほ)、齲齒笑(うしせう)をなし、貴賤(きせん)、尊卑(そんぴ)、互(たがひ)に其(そ)の及(およ)ばざるを恥(はぢ)とせり。
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
其(そ)の時(とき)恥辱(はぢ)と恐怖(おそれ)とに弱(よわ)きものの聲(こゑ)をも得立(えた)てず、傷(いた)み、悲(かなし)み、泣(な)ける容(かたち)、粧(よそほ)はざるに愁眉(しうび)、泣粧(きふしやう)。柳腰(りうえう)鞭(むち)に折(くじ)けては折要歩(せつえうほ)を苦(くる)しみ、金釵(きんさい)地(ち)に委(ゐ)しては墮馬髻(だばきつ)を顯實(けんじつ)す。
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
愁眉(しうび)は即(すなは)ち眉(まゆ)を作(つく)ること町内(ちやうない)の若旦那(わかだんな)の如(ごと)く、細(ほそ)く剃(あた)りつけて、曲(まが)り且(か)つ竦(すく)むを云(い)ふ。泣粧(きふしやう)は目(め)の下(した)にのみ薄(うす)く白粉(おしろい)を塗(ぬ)り一刷(ひとはけ)して、ぐいと拭(ぬぐ)ひ置(お)く。其(そ)の状(さま)涙(なみだ)にうるむが如(ごと)し。
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)