“結髪”のいろいろな読み方と例文
旧字:結髮
読み方(ふりがな)割合
むすびがみ31.6%
けっぱつ15.8%
いいなずけ10.5%
いひなづけ10.5%
かみ10.5%
シイニョン10.5%
すきあげ5.3%
たぶさ5.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“結髪”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 芸術・美術 > 芸術史 美術史40.0%
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸11.3%
芸術・美術 > 絵画 > 日本画2.0%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
裁着たッつけ穿いて頭を結髪むすびがみにして歩く身の上ではない、形はかくの如く襤褸袴ぼろばかまを穿いている剣道修行の身の上
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
頭髪つむり結髪むすびがみでございまして、もとに愛嬌あいけうのあるあだめいた女ですが
それらの悪鬼は皆、結髪けっぱつのうしろに、黄色のきれをかりているのだ。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
六尺豊かの筋骨たくましい鬚男ひげおとこで、髪は結髪けっぱつにした上から、手拭で頬かむりをし、眼先なかなかものすごく、小刀を前半まえはんにし、大刀を後ろの柳の木へ
大菩薩峠:21 無明の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「許したまえ、少佐の君。われにはまだ結髪いいなずけの妻というものなし」「さなりや。わがことをあしゅう思いとりたもうな。イイダの君を、われ一個人にとりてはかくおもいぬ」かく二人の物語する間に、道はデウベン城の前にいでぬ。
文づかい (新字新仮名) / 森鴎外(著)
「許し玉へ、少佐しょうさの君。われにはまだ結髪いいなずけの妻といふものなし。」「さなりや。我言わがことをあしう思ひとり玉ふな。イイダの君を、われ一個人にとりてはかくおもひぬ。」かく二人の物語する間に、道はデウベン城の前にいでぬ。
文づかひ (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
思へば男は結髪いひなづけの妻ある身、いやとても応とても浮世の義理をおもひ断つほどのことこの人この身にしてかなふべしや、事なく高砂をうたひ納むれば、すなはち新らしき一対の夫婦めをと出来あがりて
ゆく雲 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
昨日あはれと見しは昨日のあはれ、今日の我が身に爲す業しげゝれば、忘るゝとなしに忘れて一生は夢の如し、露の世といへばほろりとせしもの、はかないの上なしなり、思へば男は結髪いひなづけの妻ある身、いやとても應とても浮世の義理をおもひ斷つほどのこと此人此身にして叶ふべしや
ゆく雲 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
結髪かみは町家だが、どうしたって居酒屋の亭主には見えない。陽やけがして嫌味にテカリ、砂っぽこりで磨きあげた陸尺面ろくしゃくづら。店の名も『かごや』というのでも素性が知れる。
糸の先につり針がついて、そいつがどこからか伸びて来て、右近の結髪かみに掛り、グウッと上へ持ち上げようとしている……まさに何者かが、喧嘩師茨右近先生を釣り上げようという魂胆こんたん
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
男の結髪シイニョンに挿した貝の櫛、サアロンと呼ぶその腰布、ヴェテという着物、なかにはベルトつきの悪くモダンな洋式上衣や、理髪師の仕事服を一着に及んでいるはいからなのもある。
人力車人リキシャ・マン結髪シイニョン、ナウチ族の踊り子の一隊、黄絹のももひきに包まれた彼女らの脚、二つの鼻孔をつないでいる金属の輪、螺環コイルの髪、貝殻かいがらの耳飾り
ヤトラカン・サミ博士の椅子 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
もし旦那……内儀かみさんでしょうが、結髪すきあげに手織木綿の単衣ひとえものに、前掛細帯でげすが、一寸ちょっと品のい女で……貴方あなた彼処あすこに糸をくって、こんな事をして居るのは女房の妹でしょう
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)