『ゆく雲（ゆくくも）』

酒折の宮、山梨の岡、鹽山、裂石、さし手の名も都人の耳に聞きなれぬは、小佛さゝ子の難處を越して猿橋のながれに眩めき、鶴瀬、駒飼見るほどの里もなきに、勝沼の町とても東京にての場末ぞかし、甲府は流石に大厦高樓、躑躅が崎の城跡など見る處のありとは言 …

著者	樋口一葉
ジャンル	文学 > 日本文学 > 小説 物語
文字種別	旧字旧仮名
読書目安時間	約19分（500文字/分）
朗読目安時間	約31分（300文字/分）

作品に特徴的な語句

仰向（あふのい） 娘（もの） 上（う） 醜（わ） 眩（めくる） 東京（こゝ） 饒舌（おしやべり） 内儀（つま） 幸福（しやわせ） 切（せ） 睡（ねぶ） 無情（つれなし） 父親（てゝおや） 我意（わがまゝ） 愁（つ） 子（ご） 結髪（いひなづけ） 訪問（おとづれ） 草鞋（わらんぢ） 平常（つね） 柵（しがら） 石鹸（しやぼん） 此中（このぢう） 絆（ほだし） 七里（なゝさと） 親父（とつ） 容貌（きりやう） 蹈（ふむ） 都人（こゝびと） 交際（つきあひ） 長（たけ） 到底（とても） 頬（ほゝ） 温順（すなほ） 蟄伏（ちつぷく） 鳥渡（ちよつと） 爲（な） 頻（しきり） 眞實（まこと） 鐵（かね） 野澤（のざは） 研（みが） 躑躅（つゝじ） 繼（まゝ） 年少（としした） 夫婦（めおと） 侠（きやん） 形（かた） 境界（きやうがい） 括（くゝ） 慨（かこ） 十歳（とを） 谷中（やなか） 巴峽（はかふ） 貴孃（あなた） 娘（こ） 大厦（たいか） 酒折（さかをり） 去歳（こぞ） 割前（わりまへ） 隣家（となり） 價値（ねうち） 頭腦（あたま） 傾城（けいせい） 駒飼（こまかひ） 鬂（びん） 丸曲（まるまげ） 鶴瀬（つるせ） 𩻩（まぐろ） 故郷（ふるさと） 水子（みづこ） 湊（みなと） 此許（こゝもと） 此樣（こん） 機場（はたば） 狂氣（きちがひ） 甘（うま） 生拔（はえぬ） 樒（しきみ） 桂次（けいじ） 詫言（わびごと） 秋蠶（あきご） 箔（はく） 惘（あき） 形粧（きやうさう） 腕車（くるま） 开處（そこ） 裂石（さけいし） 清潔（きれい） 小佛（こぼとけ）

題名が同じ作品

ゆく雲 （新字旧仮名）／ 樋口一葉 （著）

ゆく雲 （旧字旧仮名）／ 樋口一葉 （著）