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金簪
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きんかん
ふりがな文庫
“
金簪
(
きんかん
)” の例文
後の証拠にこの
金簪
(
きんかん
)
、飛び上った拍子にちょっと抜き、肌身放さず持って居りやす。また逢うまでさらばさらば
善悪両面鼠小僧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
帰って母様にそう言って、この
讐
(
かたき
)
を取ってもらいます。綱雄さんと私は奥村さんに見かえられました。私はもうこの間
拵
(
こしら
)
えていただいた友禅もあの
金簪
(
きんかん
)
も、帯も指環も
何
(
なんに
)
もいりませぬ。
書記官
(新字新仮名)
/
川上眉山
(著)
がたりと
音
(
おと
)
して一ゆり
搖
(
ゆ
)
れヽば、するり
落
(
おち
)
かヽる
後
(
うし
)
ろざしの
金簪
(
きんかん
)
を、
令孃
(
ひめ
)
は
纎手
(
せんしゆ
)
に
受
(
う
)
けとめ
給
(
たま
)
ふ
途端
(
とたん
)
、
夕風
(
ゆふかぜ
)
さつと
其袂
(
そのたもと
)
を
吹
(
ふ
)
きあぐれば、
飜
(
ひる
)
がへる八つ
口
(
くち
)
ひらひらと
洩
(
も
)
れて
散
(
ち
)
る
物
(
もの
)
ありけり
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
夜
(
よ
)
に
入
(
い
)
れば少し寒うございますなれども五月
上旬
(
はじめ
)
と云うので、南部の
藍
(
あい
)
の
子持縞
(
こもちじま
)
の
袷
(
あわせ
)
を
素
(
す
)
で着て、頭は
達磨返
(
だるまがえし
)
と云う結び髪に、*
平
(
ひら
)
との
金簪
(
きんかん
)
を差し、
斑紋
(
ばらふ
)
の
斑
(
ふ
)
の切れた
鬢櫛
(
びんぐし
)
を横の方へ差し
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
金
常用漢字
小1
部首:⾦
8画
簪
漢検1級
部首:⽵
20画
“金”で始まる語句
金
金色
金子
金盥
金持
金剛石
金襴
金槌
金箔
金魚