“上旬”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じやうじゆん33.3%
はじめ33.3%
じょうじゅん11.1%
じようじゆん11.1%
はじめのころ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ぐわつ上旬じやうじゆん……とはふが、まだ梅雨つゆにははひらない。けれども、ともするとはなくだしととなうる長雨ながあめころを、けて其年そのとし陽気やうき不順ふじゆんで、毎日まいにちじめ/\とあめつゞいた。
銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
草をむしったような誠に効能きゝめの薄いようなものを呑ませるうちに、ついに息も絶え/″\になり、八月上旬はじめには声もしゃがれて思うように口も利けんようになりました。
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
糟谷かすやはついに東京に位置いちられないうちに、四月上旬じょうじゅん非職ひしょく辞令じれいった。
老獣医 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
東京とうきようでは一月いちがつ中旬ちゆうじゆんつぼみひらはじめ、二月にがついたつて滿開まんかいし、三月さんがつ上旬じようじゆんまではなひらきつゞけてゐます。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
また筑紫の末羅縣まつらがたの玉島の里に到りまして、その河の邊に御をししたまふ時に、四月うづき上旬はじめのころなりしを、ここにその河中の磯にいまして、御裳の絲を拔き取り、飯粒いひぼを餌にして