“下旬”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
げじゆん44.4%
すゑ22.2%
げじゅん11.1%
すえ11.1%
すゑつかた11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
極の正直者にて去年の十一月下旬げじゆん夜廻りの時金八十兩ひろひ其の節私し共へ申聞し上御訴へに及び置し處落主おとしぬし之無きに付一昨十九日右金子を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
六月下旬すゑ日射ひざしが、もう正午ひるに近い。山国さんごくの空は秋の如く澄んで、姫神山の右の肩に、綿の様な白雲が一団ひとかたまり、彫出された様に浮んでゐる。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
六月の下旬げじゅんになると寒暖計はしだいにくだって、零点以下れいてんいか十度ないし十二度のあいだを上下するようになったが、しかし洞内どうないにはまきの貯蓄ちょちくが十分であったから、さまでの苦しみもなかった。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
降りみ降らずみの梅雨つゆ上りのこと。弘化はこの年きりの六月の下旬すえだった。
九月ながつき下旬すゑつかた、けふはことに二一なごりなくぎたる海の、にはか二二東南たつみの雲をおこして、小雨こさめそぼふり来る。