上旬はじめ)” の例文
草をむしったような誠に効能きゝめの薄いようなものを呑ませるうちに、ついに息も絶え/″\になり、八月上旬はじめには声もしゃがれて思うように口も利けんようになりました。
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
しもつき上旬はじめのある朝
れば少し寒うございますなれども五月上旬はじめと云うので、南部のあい子持縞こもちじまあわせで着て、頭は達磨返だるまがえしと云う結び髪に、*ひらとの金簪きんかんを差し、斑紋ばらふの切れた鬢櫛びんぐしを横の方へ差し
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)