“たくあん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
沢庵85.6%
澤庵11.1%
沢庵漬2.2%
沢菴1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
昨夜は私は腹の空いていたせいもあるだろうが、焚きたての御飯とあたたかい汁と鉢に山盛の沢庵たくあんとで食べた夕めしがとてもおいしかった。
遁走 (新字新仮名) / 小山清(著)
「まア、やつて見な、無事に越せたら石は手前にやる。家へ持つて歸つて、澤庵たくあんの重しにでもするが宜い」
三州味噌の香気にほひがどうだ、塩加減がどうだ、此の沢庵漬たくあん切形きりかたは見られぬ、此の塩からを此様こんな皿に入れる頓馬はない、此間このあひだ買つた清水焼はどうした、又こわしたのぢやないか
一月一日 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
爼板まないたの出してあるは南瓜を祝うのです。手桶の寝せてあるはたがの切れたのです。ざるに切捨てた沢菴たくあんの尻も昨日の茶殻に交って、ささら束藁たわしとは添寝でした。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)