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澤庵
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たくあん
ふりがな文庫
“
澤庵
(
たくあん
)” の例文
新字:
沢庵
大根曳
(
だいこひ
)
きは、
家々
(
いへ/\
)
の
行事
(
ぎやうじ
)
なり。
此
(
こ
)
れよりさき、
軒
(
のき
)
につりて
干
(
ほ
)
したる
大根
(
だいこ
)
を
臺所
(
だいどころ
)
に
曳
(
ひ
)
きて
澤庵
(
たくあん
)
に
壓
(
お
)
すを
言
(
い
)
ふ。
今日
(
けふ
)
は
誰
(
たれ
)
の
家
(
いへ
)
の
大根曳
(
だいこひ
)
きだよ、などと
言
(
い
)
ふなり。
寸情風土記
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
「まア、やつて見な、無事に越せたら石は手前にやる。家へ持つて歸つて、
澤庵
(
たくあん
)
の重しにでもするが宜い」
銭形平次捕物控:003 大盗懺悔
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
船具に使ふ
太綱
(
ふとづな
)
で、人間の着物を着せた、でつかい
澤庵
(
たくあん
)
石がブラ下がつてゐるとしたら、どんなものです
銭形平次捕物控:316 正月の香り
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
其
(
それ
)
でも、げつそり
空
(
す
)
いた
腹
(
はら
)
、
汁
(
しる
)
かけ
飯
(
めし
)
で五
膳
(
ぜん
)
と
云
(
い
)
ふもの
厚切
(
あつぎり
)
の
澤庵
(
たくあん
)
でばり/\と
掻込
(
かつこ
)
んだ。
二た面
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
平次はツイ、
長火鉢
(
ながひばち
)
の向うから聲をかけました。入口の障子を開けると、家中が見通し、女房のお靜が、お勝手で切つて居る、
澤庵
(
たくあん
)
の數までが讀めやうといふ家居です。
銭形平次捕物控:294 井戸端の逢引
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
そのうちの幾つかは
庇
(
ひさし
)
の下にハミ出して、それが、お安の頭を打つたのでせう、わけても、
澤庵
(
たくあん
)
の重しほどの三四貫もあらうと思はれる
御影
(
みかげ
)
の三角石は、
蘇芳
(
すはう
)
を塗つたやうに
紅
(
あけ
)
に染んで
銭形平次捕物控:032 路地の足跡
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
澤庵
(
たくあん
)
石の五六貫もあるのを
井桁
(
ゐげた
)
へ載せて、轉がし落したらしいといふことです。
銭形平次捕物控:225 女護の島異変
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「あんまり鹽をきかせると、お前の顏は段々ヒネ
澤庵
(
たくあん
)
見たいになるよ」
銭形平次捕物控:310 闇に飛ぶ箭
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
石松は死骸の傍に轉がされた、
澤庵
(
たくあん
)
の
重石
(
おもし
)
ほどの石を指します。
銭形平次捕物控:148 彦徳の面
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
呆
(
あき
)
れた野郎だ、合の手が多くて話の筋が通りやしない、——お靜、冷飯の殘つたのがあるだらう。お
菜
(
かず
)
の苦勞なんか要るものか、
澤庵
(
たくあん
)
と目差しで澤山だとも、——さア話せ、赤塚の伜がどうしたんだ」
銭形平次捕物控:173 若様の死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
澤
部首:⽔
16画
庵
漢検準1級
部首:⼴
11画
“澤庵”で始まる語句
澤庵石
澤庵漬