『温泉雑記（おんせんざっき）』

ことしの梅雨も明けて、温泉場繁昌の時節が来た。この頃では人の顔をみれば、この夏はどちらへお出でになりますと尋ねたり、尋ねられたりするのが普通の挨拶になったようであるが、私たちの若い時——今から三、四十年前までは決してそんなことはなかった。 …

著者	岡本綺堂
ジャンル	文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
初出	「朝日新聞」1931（昭和6）年7月23～27日
文字種別	新字新仮名
読書目安時間	約16分（500文字/分）
朗読目安時間	約27分（300文字/分）

作品に特徴的な語句

勝（がち） 暢（のび） 出（い） 可笑（おかし） 回（まわ） 仲間（ちゅうげん） 浴（あび） 崇（たた） 地物（じもの） 僅（わずか） 件（くだり） 直（す） 鮓（すし） 相待（あいま） 硯（すずり） 碌（ろく） 窺（うかが） 羊羹（ようかん） 発（た） 臥（ふ） 草鞋（わらじ） 蒙（こうむ） 行李（こうり） 訊（き） 遊山（ゆさん） 遣（や） 鎖（とざ） 革包（かばん） 頗（すこぶ） 一旦（いったん） 殊（こと） 先（ま） 土産（みやげ） 小身（しょうしん） 屋（や） 已（や） 抽斗（ひきだし） 挽（ひ） 暢（の） 果（はて） 畢竟（ひっきょう） 毀（こわ） 気忙（きぜわ） 浴衣（ゆかた） 湯桁（ゆげた） 濛々（もうもう） 煎餅（せんべい） 狐狸（こり） 甲斐（かい）

題名が同じ作品

温泉雑記 （旧字旧仮名）／ 浜田青陵 （著）