“地物”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちぶつ42.9%
じもの28.6%
じぶつ14.3%
チブツ14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
相手に見とがめられては大変なので、闇とはいえ、身をかがめ、地物ちぶつを伝うようにして、ソロソロとその方へ近づいて行った。
暗黒星 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
なるほどそれは好都合であると喜んでいると、三、四日の後、町の地物じものへ買物に立寄った時、偶然にあることを聞き出した。
温泉雑記 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
又はそこいらの地物じぶつや、自分より強い者の姿に化ける……なぞ、低級、卑怯な人間のする事は皆、かような虫の本能の丸出しで、俗諺ぞくげんにいう弱虫、蛆虫うじむし米喰こめくい虫、泣虫、血吸ちすい虫、雪隠せっちん虫、屁放へっぴり
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
地物チブツの創造性として、天地アメツチ造らしゝ神と讃へられた事は、風土記と万葉とを綜合すれば知れる。其さへまた、神性・人間性の重ね写真を経た事は疑はれぬ。
万葉びとの生活 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)