“じぶつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
持仏60.0%
事物26.7%
地物6.7%
持佛6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あるいは俗人で仏信心のものが持仏じぶつの前で木魚を叩いているものとも解されぬことはないが、「今流行はやる」というような言葉から推すと
俳句はかく解しかく味う (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
悪なるものを自分は好むということを認めたもので、これは心の主観的作用しゅかんてきさよう事物じぶつ客観きゃっかん価値かちと一致しないゆえである。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
又はそこいらの地物じぶつや、自分より強い者の姿に化ける……なぞ、低級、卑怯な人間のする事は皆、かような虫の本能の丸出しで、俗諺ぞくげんにいう弱虫、蛆虫うじむし米喰こめくい虫、泣虫、血吸ちすい虫、雪隠せっちん虫、屁放へっぴり
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
粗末な板張りの座敷ではあるけれども、枕上まくらがみのところに仮りのとこが設けてあって、八幡大菩薩はちまんだいぼさつじくかゝっている。床脇とこわきに据えた持佛じぶつ厨子ずしには不動明王が安置してある。