“持仏”の読み方と例文
旧字:持佛
読み方割合
じぶつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
仏壇といっても、寧子はまだ良人の遠祖も近親の故人も知らなかったので、ただ一体の弥陀如来みだにょらい持仏じぶつをそこにまつっただけのものである。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あるいは俗人で仏信心のものが持仏じぶつの前で木魚を叩いているものとも解されぬことはないが、「今流行はやる」というような言葉から推すと
俳句はかく解しかく味う (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
ほかの従者は寺へ帰して惟光これみつだけを供につれて、その山荘をのぞくとこの垣根のすぐ前になっている西向きの座敷に持仏じぶつを置いてお勤めをする尼がいた。
源氏物語:05 若紫 (新字新仮名) / 紫式部(著)