“でう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
52.2%
21.7%
8.7%
4.3%
出浮4.3%
4.3%
4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さすがにかくしきれもせずに、をつとがてれくさ顏附かほつきでその壁掛かべかけつつみをほどくと、あんでうつま非難ひなんけながらさうつた。
画家とセリセリス (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
まゐりましたところ堺町さかひちやうでうきたまちといふ、大層たいそうづかしい町名ちやうめいでございまして、里見さとみちうらうといふ此頃このごろ新築しんちくをした立派りつぱうち
牛車 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
十六にちあさぼらけ昨日きのふ掃除そうぢのあときよき、納戸なんどめきたる六でうに、置炬燵おきごたつして旦那だんなさまおくさま差向さしむかひ、今朝けさ新聞しんぶんおしひらきつゝ、政界せいくわいこと文界ぶんくわいことかたるにこたへもつきなからず
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
くれは日曜にちえう終日ひねもすてもとがむるひとし、まくら相手あひて芋虫いもむし眞似まねびて、おもて格子こうしにはでうをおろしたまゝ、人訪ひとゝへともおともせず、いたづらに午後ごゝといふころなりぬれば
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
くるまかどまりてやさしき駒下駄こまげたおときこゆるを、ろんなくれとはれどもらぬかほ虚寢そらねつくれば、美尾みを格子こうしおして、これは如何いかことでうがおりてあるとひとごとをいつて
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
「お前はこの頃しきりと色町に出浮でうくさうだが、しからん事だ、以後は屹度きつと慎んだがよからう。」
『モールスさんのつたはう金持かねもちのコロボツクルがたので、此所こゝきつ貧乏人びんばうにんたんだらう』などたはむれてところへ、車夫しやふしたがへて二でうこうられた。
梅の花は碧い空にすかして見た形が何とも言はれない。全く星である。空にでうされた星である。
樹木と空飛ぶ鳥 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)