“物干竿”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ものほしざお80.0%
ものほしざを20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
広巳は離屋の前を通って広場へ出た。そこに梅の木がありまきの木などがあって、その枝には物干竿ものほしざおをわたして洗濯物をかけてあった。
春心 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
物干竿ものほしざおとよぶ大太刀を背中へ負って、前髪の人影はじっと立っていた。すぐ足もとの舷を打つ水明りが、とがっている歯を白く見せた。
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
太くたくましい物干竿ものほしざをを外して、洗濯物を縁側へ投り出したまゝ、ためつすかしつ釣竿つりざを屋が釣竿を試すやうなことをして居りました。
庭に出て高い枝を見あげましたが、物干竿ものほしざをだつてとどきさうにはありません。もし、も一度とんだら、どこまで逃げて行くかわかりません。
かぶと虫 (新字旧仮名) / 槙本楠郎(著)