“ものほしざお”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
物干竿74.1%
物干棹22.2%
竹棹3.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
物干竿ものほしざおとよぶ大太刀を背中へ負って、前髪の人影はじっと立っていた。すぐ足もとの舷を打つ水明りが、とがっている歯を白く見せた。
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
……おしめもふんどしも一所に掛けた、路地の物干棹ものほしざおひっぱずすと、途端みちばたの与五郎のすそねらって、青小僧、蹈出ふみだす足とく足の真中まんなかへスッと差した。
白金之絵図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
蝙蝠こうもりが飛び出して、あっちこっちで長い竹棹ものほしざおを持ちだして騒ぐ黄昏たそがれどきに、とぼとぼと、汚れた白木綿に鼠の描いてある長い旗をついで、白い脚絆