“ものほし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
物干88.9%
空腹5.6%
物欲5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「何? 岡つ引を呼んで來た。飛んでもねえ、誰が、そんな細工をしやがつたんだ。物干ものほしが惡きア大工でも呼んで來るがいゝ」
「いやとよ大王。大王もしまこと空腹ものほしくて、食物かてを求め給ふならば、やつがれ好き獲物をまいらせん」「なに好き獲物とや。……そは何処いずこに持来りしぞ」
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
オー聴水なりしか、よくこそ来りつれ。まことなんじがいふ如く、この大雪にて他出そとでもならねば、独り洞に眠りゐたるに、食物かて漸くむなしくなりて、やや空腹ものほしう覚ゆるぞ。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
折焚をりたきながらお旅人には定めて物欲ものほしく思はれんなれども此處等は街道へとほければ魚類は乾魚もかひ難し今朝炊たる麥飯に鹽漬の茄子なすあり是にて厭ひたまはずは飢をしのぎ給ふ迄にまゐらせんと膳を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)