“折焚”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おりく33.3%
おりた33.3%
をりたき33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
流石さすが娘心の感じ易さ、暗くすゝけた土壁の内部なか光景ありさまをも物はづかしく思ふといふ風で、『ぼや』を折焚おりくべて炉の火を盛んにしたり、着物の前を掻合せたりして語り聞かせる。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
白石文集、ことに「折焚おりたしば」からの綿密な書きぬきを対照しながら、清逸はほとんど寒さも忘れはてて筆を走らせた。
星座 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
折焚をりたきながらお旅人には定めて物欲ものほしく思はれんなれども此處等は街道へとほければ魚類は乾魚もかひ難し今朝炊たる麥飯に鹽漬の茄子なすあり是にて厭ひたまはずは飢をしのぎ給ふ迄にまゐらせんと膳を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)