“おりく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
下降33.3%
折焚33.3%
降来33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
男の二人も三人もあろうとは自分に較べてどうしても信じられなく成って、腸はまたたちまち氷点に下降おりくだる
油地獄 (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)
流石さすが娘心の感じ易さ、暗くすゝけた土壁の内部なか光景ありさまをも物はづかしく思ふといふ風で、『ぼや』を折焚おりくべて炉の火を盛んにしたり、着物の前を掻合せたりして語り聞かせる。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
慶三は大島の初袷はつあわせ節糸ふしいとの羽織を重ね、電車を待つふりで時間通りに四辻の乗換場にたたずみ三田行と書いた電車の留まる度、そこから降来おりくる人をば一人一人一生懸命に見張っていた。
夏すがた (新字新仮名) / 永井荷風(著)