“初袷”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はつあわせ90.0%
はつあはせ10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
母親のお豊は長吉が初袷はつあわせの薄着をしたまま、千束町近辺の出水の混雑を見にと夕方から夜おそくまで、泥水の中を歩き廻ったために
すみだ川 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
サト子が、先に行って待っていると、叔母は、初袷はつあわせのボッテリしたかっこうで茶の間へ出てきて、食卓につくなり、トースターでパンを焼きだした。
あなたも私も (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
母親のおとよ長吉ちやうきち初袷はつあはせ薄着うすぎをしたまゝ、千束町せんぞくまち近辺きんぺん出水でみづの混雑を見にと夕方ゆふがたから夜おそくまで、泥水どろみづの中を歩き𢌞まはつために
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)