“おりた”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:オリタ
語句割合
下立60.0%
降立20.0%
折田13.3%
折焚6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
雨強く風はげしく、戸をゆすり垣を動かす、物凄ものすさまじくるる夜なりしが、ずどんと音して、風の中より屋の棟に下立おりたつものあり。
一景話題 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
しばしは唯茫然ぼうぜんとこのもいわれぬ夜の気に打たれていたが、するうち忽然こつぜんわが家の縁先から、こは如何いかに、そっと庭の方へと降立おりたつ幽霊のような白い物の影。
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
「ただいま折田おりた検事と田上博士とが見えました」
白石文集、ことに「折焚おりたしば」からの綿密な書きぬきを対照しながら、清逸はほとんど寒さも忘れはてて筆を走らせた。
星座 (新字新仮名) / 有島武郎(著)