“噯”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おくび92.0%
あくび4.0%
おく2.0%
オー2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
僕は一言もなかったのみならず、彼女が美人だということはおくびにも出さなかった。斯かる場合、沈黙こそは家庭円満の安全弁である。
青バスの女 (新字新仮名) / 辰野九紫(著)
うしてるうちに、階下したでは源助が大きなあくびをする聲がして、軈てお吉が何か言ふ。五分許り過ぎて誰やら起きた樣な氣色けはひがしたので、二人も立つて帶を締めた。
天鵞絨 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
顎十郎はおくびをしながら
顎十郎捕物帳:07 紙凧 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
オー聴水なりしか、よくこそ来りつれ。まことなんじがいふ如く、この大雪にて他出そとでもならねば、独り洞に眠りゐたるに、食物かて漸くむなしくなりて、やや空腹ものほしう覚ゆるぞ。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)