“噯”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おくび92.2%
あくび3.9%
おく2.0%
オー2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
僕は一言もなかったのみならず、彼女が美人だということは噯(おくび)にも出さなかった。斯かる場合、沈黙こそは家庭円満の安全弁である。
青バスの女 (新字新仮名) / 辰野九紫(著)
左(さ)う右(か)うしてるうちに、階下(した)では源助が大きな噯(あくび)をする聲がして、軈てお吉が何か言ふ。五分許り過ぎて誰やら起きた樣な氣色(けはひ)がしたので、二人も立つて帶を締めた。
天鵞絨 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
顎十郎は噯(おく)びをしながら
顎十郎捕物帳:07 紙凧 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
噯(オー)聴水なりしか、よくこそ来りつれ。実(まこと)に爾(なんじ)がいふ如く、この大雪にて他出(そとで)もならねば、独り洞に眠りゐたるに、食物(かて)漸く空(むな)しくなりて、やや空腹(ものほし)う覚ゆるぞ。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)