“噯気”の読み方と例文
旧字:噯氣
読み方割合
おくび100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
また、母も、わたくしが年頃になり、売物として花を飾らなければならない必要から、乞食の子呼ばりは噯気おくびにも出さなくなりました。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
彼の貪食ぶりは言語に絶した壮観で、挑みかかるようにありったけのものを喰いつくすと、喉を鳴らして遠慮なく噯気おくびをした。
黒い手帳 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
……これまで手前共の方からはあれの素性すじょうについては、ただの一度だって、一切噯気おくびにも出したことがござりましねえのに
なよたけ (新字新仮名) / 加藤道夫(著)