“曖気”の読み方と例文
読み方割合
おくび100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鱷は二度目に物を呑む運動をした。イワンは腰まで隠れた。又曖気おくびをする。又呑む。それを度々繰り返す。見る見るイワンの体は鱷の腹中に這入つて行くのである。
と正木博士は曖気おくびをしながらり返った。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
それから丁度翻芻族はんすうぞくの獣のやうに、曖気おくびをした。そこでイワンの体が又少し吐き出された。イワンは鱷の口から飛び出さうと思つて、一しよう懸命盤の縁に両手で搦み付いた。